「中小企業がネットで失敗する5つのパターン」

平成24年度 第2回講演会報告
テーマ:「中小企業がネットで失敗する5つのパターン」
~業種別ネット活用法~
講 師:株式会社Ba.Lanza 代表取締役社長  須田 祥充 氏
報告者:山﨑 孝二

講師の須田祥充(すだ よしみつ)氏は、1962年大阪生まれ。大学卒業後、大手電機メーカーで営業職を経験。在職中に学生時代からの趣味バドミントンをテーマにメールマガジンを発行。たちまち人気のメルマガとなり、2007年2008年まぐまぐ大賞を受賞。同時に自作自演のバドミントンのレッスンDVDを制作したところ注文が殺到。2005年6月、20年勤めた電機メーカーを退職し株式会社Ba.Lanzaを設立。現在、バドミントン専門のネットショップ5店舗を運営しつつ、インターネットと動画活用を軸に中小企業、個人事業主のコンサルティングを行う。

講演の内容
①成長期を過ぎたネット市場
2005年 21,580億円 2006年 27,060億円 125%
2007年 33,050億円 122% 2008年 38,670億円 117%
2009年 43,750億円 113% 
ネット市場に出せば売れた時代である2000年~2004年の成功体験は通用しない。
 近年、市場の伸びが鈍化している。

②ネットショップの市場規模
平成22年度電子商取引に関する市場規模は、
(2011年6月 経済産業省の発表)
百貨店6兆円   コンビニ 8兆円   EC 7.8兆円(2010年)、現在は約9兆円で、コンビニを上回る。
<EC化率>   2009年 6.7兆円 EC化率 2.08%
2010年 7.8兆円 EC化率 2.46%
(EC化率  衣料・アクセサリー 0.88%   食料品・小売 0.71%
家具・家庭用品・電化製品 3.47%   宿泊・旅行 2.14%
取り扱いの商品の市場規模とEC比率が分かると自社のシェアが分かる。)

③鉄板の方程式
売上=アクセス数×転換率×客単価
  *転換率=買い物率 アクセスいただいた方のうち、何名が買い物をしたか。

④アクセスアップのために
SEO対策(中途半端でオープンは恥ずかしい?)
 とにかく、まずはネットショップをオープンいただきたい。
PPC(ペーパー・クリック)広告戦略(新規客を集める)
メルマガ(既存客のリピート化)
ブログ(情報発信)
Facebook(コミュニティ) Facebookで物を売ることは難しい。
ツイッター(新鮮な情報を発信)

⑤転換率アップのために
ページデザイン(見やすい)
サイト構成(迷子にならない)
ユーザビリティ(カートボタンの色)
 一般的に、買い物かごは大きく、色は赤かオレンジ。
カゴ落ち率(フォームの最適化)
安心(SSL、個人情報)
返品規約(企業情報)
決済の多様化(クレジット、代引き、コンビニなど)
  *転換率は、Mallで4~5%、独自ドメインで1%。これぐらいで優秀な方である。

⑥客単価アップのために
レコメンドシステム(アマゾンの場合、買物カゴの下に広告がある)
セット商品
高額商品、プロ用商品を置く(一般商品が安く感じる)
ついでに買物(安い品物を並べて置く)
送料無料まであと○○円(あともう少し、お買いものいただければ送料無料)

⑦業種別ネット活用法(市場調査)
 まずは、下記を調べる。
参入する前に競争店を知ろう(市場調査)
クリック広告(PPC)ヤフー、グーグル
 お金を払って出している広告をチェックする。
検索上位(SEO)
楽天ランキング
ヤフオク出品数

⑧業種別ネット活用法(リスト収集)
見込み客を集めることを目的に
魅力的なオファー    無料見積り
無料メール相談     PDFファイルダウンロード
小冊子プレゼント    サンプル進呈
低価格お試しセット

⑨楽天市場を見てみよう/楽天のメリット
 御社が扱っている商品、サービスを楽天市場で確認する。そして、楽天市場のメリット、デメリットについて考える。

⑪失敗する5つのパターン
●競合他社、市場規模、需要の調査不足
●マーケティング方法(集客方法)があいまい
●そもそも採算がとれない(商品粗利)
●広告費が投入できない
●サイト更新の人材がいない(片手間運営)

“ネット販売はIT業ではなく、小売業”。十分な市場調査を行った上で、ネット売店の店長として1日24時間絶えずお客様を呼び込む努力をすれば、ネットの中(通信販売)に、お客さんが入ってくる、まさにネット販売は小売業と同じである