箕面山ハイキング

平成24年度 第3回販売士塾 番外編 報告

開催日:平成24年11月3日(土)

場 所:箕面滝道ハイキング

報告者:八木芳昭

好天に恵まれ、絶好のハイキング日和であった。紅葉を観るにはまだ早い時期であったが、参加者総勢7名(男性5名、女性2名)、参加者お互いの会話も弾み楽しい一日であった。今回の「箕面滝道ハイキング」が実現したのは、実は私も販売士の一員で、今年の5月頃、懇意にさせて頂いている販売士の山中棟平さんから今年の秋に箕面滝へのハイキングを考えているので、ガイドして欲しいという依頼があったので、お引き受けさせて頂いた次第である。私は、昨年から仕事の傍ら、ビジネスの世界とは異質の分野にも飛び込み、箕面地域で地域の活性化のお手伝いを幾つかしているが、箕面観光ボランティアガイドもその一つである。当日は、もう一人の先輩ガイド・古澤さんと2人で案内させて頂いた。
 午前10時半に箕面駅前を出発。正午頃、箕面の滝に到着し昼食。午後2時45分に箕面駅に帰着というスケジュールであった。途中、西江寺、瀧安寺などの観光ポイントで説明させて頂いた。西江寺、瀧安寺では、お寺創建の由来や、主尊の歓喜天や弁財天のこと、天狗祭や山伏の護摩供養のこと、また箕面では忘れてはならない人物である修験道の開祖・役行者にまつわる伝説的な話などもさせて頂いたが、興味を持って頂いたように思う。弁財天の歴史的変遷などの話にも興味を感じて頂いた。滝の前では、松尾芭蕉や西行法師も当地を訪れ、俳句や和歌を残したことにも触れた。当日、滝の水量は比較的多く、その雄大で美しい姿に感激されている方もおられた。滝の前で、全員で写真撮影。また、販売士仲間ということだったので、滝道沿いの商店街にある、アンテナショップ箕瀧案や、橋本旅館、桃太郎などの土産物店などを意識的に案内した。なお、今回のガイドにおいては、より良く理解して頂くために説明資料を準備し皆様にお渡しした。

さて最後に紙面を借りて、箕面の見所と魅力について述べておきたい。箕面市は大阪北部に位置し、人口12万の都市である。昔は、西国札所のひとつである勝尾寺、修験道の根本道場である瀧安寺という二つの有名な古刹を有し、名が知られていたが、近年はこれに加え、景勝の地として、滝とお猿と紅葉の天ぷらで有名となった。猿の方は、最近自然に返す方針が効果をあげ、猿はあまり見られない。特産品として最近では、北部の止々呂美で産出する柚子を使った柚子製品を箕面の新しい特産品として、市を挙げて売り出しており、ゆるきゃら「滝の道ゆずる」がこの宣伝に一役買っている。この箕面山は、明治4年には東京の高尾山と並んで、我が国最初の公園地となっていたが、昭和42年には、明治百年記念事業として、東京の高尾山と共に明治の森箕面国定公園として指定され、また高尾山との間に、総延長1697kmの東海自然歩道が完成した。

一方、市外地域にも、律令時代の古道や西国街道、巡礼道(西国33ケ所観音霊場を巡る道)が市内を横断し、交通の要所でもあったので、多くの古寺や史跡が散在している。西国街道沿いには、江戸時代、赤穂浪士の一人であった萱野三平の旧邸やお墓、同じく江戸時代、参勤交代などで使われた瀬川・半町本陣跡、鎌倉時代では、源義経一行が、一の谷の合戦へ向う途中立ち寄り、弁慶が喉を潤したという弁慶の鏡水などもあり、歴史の旅へのロマンをかきたててくれるところである。是非箕面にお出かけ下さい。