『いつも褒め言葉を探し続けて・・・』

 開催日 平成27年11月5日(木)18:30~20:30

テーマ 『いつも、褒め言葉をさがし続けて…』―ホスピタリティの善循環―

塾 長 公益社団法人日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会 顧問

日本折型デザイン研究所 儀礼文化統括研究員  鈴木 榮子 氏

報告者 古渕 初美

 人の心を高揚させるマジックのような美しい言葉 改めてその魅力に触れた楽しい時間でした。考えてみると、もう随分長い間、辞書を引いて言葉のもつ奥深い意味を考えたり、難しい漢字の成り立ちを調べたり、そんな言葉への探求の時間を私は持っていないように思います。
机の上で辞書を引いて、自分の求めるただ一つの言葉を捜す行為は、私達を言葉の持つ豊かな世界へ誘ってくれるゆとりの時間だと思います。

そんな大切な時間を私達は今すっかり忘れているのかもしれません。

難しい人間社会の中でコミュニケーション上手になるために、正しく美しい言葉を選んで、上手に「人を褒めること」そして相手の成長の可能性を考えて冷静に「人を叱ること」は、向き合う相手を高揚させ、そして自分の意志を相手に正しく伝えるために大切な行為でありとても勇気のいることです。

でも、そのための手段として、私達の周りには美しい言葉が溢れているのです。その時々の状況に応じて言葉を選んで使いこなすことが出来れば、向き合う相手に感動を与え、お互いの心に信頼感が芽ばえ、そして自分自身も相手から何か満ち足りたものを得ることが出来るのです。

 泣いたり、笑ったり、人を傷つけたり、傷つけられたり。それは全てお互いの感情を左右する言葉が原因で起きることなのです。乱暴な言葉が氾濫する現在、私達はより慎重に言葉と向き合い、豊かな人間関係を築いていかなければなりません。

 講演会当日の私のステキな驚きをご紹介します。

交流会の時、先生に初めて自己紹介をさせていただきました。

私の挨拶の後、先生は私の手を取って「知っています。」と言って下さったのです。私のことをご存知のはずはないのですが、私はそのマジックのような言葉に、緊張感から解放されて、気持ちがすっかりハイテンションになったことを覚えています。

 なんてステキな言葉なんだろう。まるで魔法使いに魔法をかけられたようなそんな不思議な驚きでした。私も先生のように豊かな言葉を操って人の心を孤独や緊張から安心に変えることが出来る、そんな優しい人間でありたいと願います。

 先生の落ち着いたお話しのペースで、美しい言葉の世界と触れ合い、ゆっくりと時間が流れました。「ほめ達の資格」や「叱り方検定」など言葉についての勉強会があるということも納得できました。

 参加された方の中には、先生へのいくつかの疑問や質問が生まれていたのではないでしょうか。

是非もう一度、私達により深く言葉と向き合う時間を創ってくださいますよう期待しております。

 ありがとうございました。