『未来を創造するテレワーク』

日 時: 平成28年2月25日(木)
会 場: マイドームおおさか 8階 第5会議室
テーマ: 『未来を創造するテレワーク』

高濱 光暢 氏
報告者 山﨑 孝二

今年度4回目、最後を締め括る販売士塾として、高濱塾長より新しい働き方として昨今注目されている『テレワーク』についてご講演をいただきました 。また、ご講演終了後には塾長を囲んでの座談会にて、講演内容を題材として参加メンバーより塾長への質問や意見などを中心に語り合いの時間を持ちました。
『テレワーク』とはICT(情報通信技術)を活用した場所にとらわれない柔軟な働き方です。
昨今はインターネットなどの普及や、従業員がワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)の実現に向けて多様な働き方を求めるなかで、海外と比較して国内の普及率はいまだ低いとはいえ各業界で導入が検討されています。
また、企業側にとっても少子高齢化に伴う従業員の育児や介護による離職を防ぐ、あるいは遠隔地の優秀な人材の雇用、災害時に事業を継続する為のリスク分散などに繋がる、新しい雇用形態であるとして注目されています。
政府も国民全体の生産性向上や将来的な労働力維持を目的として、独自にあるいは 産業界との連携によってテレワークに関して積極的な支援を行っています。
このように、高濱塾長より実際の利用時間パターンや導入企業の具体例などを交えながら分かり易く提示いただく ことで、『テレワーク』は従業員ならびに企業経営者の双方にとって魅力的な働き方のひとつであると感じました。
一方 で座談会では、参加メンバーより様々なテレワークに対する質問やご意見が挙がりました。
例えば、対人関係や面接を重視する業界の場合には、どの様な勤務あるいは雇用形態を採ることができる のか。また、この雇用形態を全社的に採り入れることを検討する場合、企業組織としての統率はどのように保たれるのか、あるいは既存の働き方に固執する上司や上役から如何に理解と賛同を得ること ができるのか、など新しい働き方を受け入れるに際しての難しい課題や不安要素もありそうです。
実際に社会労務保険士としてテレワークに携わる機会が多い高濱塾長も現時点では、労務管理上の課題が少なくないことから、個人的には未だ積極的な推奨は難しいとお考えの様です。
ともかく、新しい挑戦には課題が付きもの。また、労働力人口の減少に対する緩和策として女性や高齢者が活躍出来る場面を増やすこと、および現役従業員が高いモチベーションを持って仕事へ臨む環境をつくるには、やはり『テレワーク』が魅力的な働き方のひとつであろうとの思いは変わりませんでした。
塾長のご講演や参加者のさまざまな議論を通じて理解の深まった『テレワーク』について、今後の発展と普及率増加に向けた、政府や企業団体の取り組みから目が離せない!魅力と期待感を抱く、そのような今回の販売塾でした。