お客様が思わず立ち止まる!「効果的なキャッチコピー」の作り方

塾 長 株式会社アイレック代表取締役 伊津田 崇 氏
            (中小企業診断士、販売士1級)

報告者 高濱光暢

 お店に入ると、棚に陳列されている商品に色華やかなPOPがついていて、それぞれに「人気№1!」「店長おすすめ!」など、その商品をアピールする言葉がつけられています。しかし来店されるお客様のうち、どれだけの人がこれらのPOPに目を止めているでしょうか?

 ありきたりの言葉ではその商品の良さは伝わりにくいし、派手なPOPばかりつけても目に付くとは限りません。

  今回は、町おこしや商店街の活性化、一店逸品運動など、数多くの成功事例に貢献されてきた伊津田崇氏を塾長にお迎えして、“お客様が思わず立ち止まる!「効果的なキャッチコピー」の作り方を学びました。

 塾長がこれまでに手掛けた会社や商店の様々な成功事例を紹介していただきつつ、『キャッチコピー』を作る際のポイントや考え方を解説していただきました。

 「いい商品なのに、なぜか売れない」

それはお客様に商品の魅力がきちんと伝わっていないからかもしれません。お客様のハートを「キャッチ」しないと商品は見向きもされません。お客様に商品の良さをイメージして頂く具体的情報伝達が必要です。そこで『キャッチコピー』を考えよう!これは数多くの商品からお客様に気づいて頂くための「きっかけ」づくりとなります。

 『キャッチコピー』を考えるにあたっては、商品の機能、性能など売る側の視点だけでなくその商品を使った体験や具体的イメージなど買う側(使う側)の視点でとらえてみることが大切です。また5W2Hで考える、五感に訴えるなど『キャッチコピー』を考える際の10か条も教えていただきました。

 そのほかの事例として、POPが店内にいっぱい貼り付けてある売り場をみたことはないでしょうか?このようなPOP広告の乱用では売り込みたい商品がわからず、お客様に商品の魅力は伝わりません。

メリハリをつけた売場にし、本当にこれを!という商品に絞ってPOPを貼付けてお客様の目を引き、効果的な『キャッチコピー』をつけることで売れる商品になっていきます。また長い文章は、読むのも大変なため、シンプルにその商品の特徴を表す短い表現を用いるべきなど、具体的で示唆に富むアドバイスをしていただきました。

ただ置いているだけの商品から、効果的な『キャッチコピー』をつけることで売れる商品に変えていく。たくさんの秘訣を具体的な事例を交えて教えていただき、参加した我々塾生も早速やってみようという気持ちになりました。

そこで後半は、塾長から『キャッチコピー』の作成手順を指南いただき、塾生たちが自分の商売、勤め先の会社の商品さらには自分自身について『キャッチコピー』を考え、発表会を行いました。

 さすが販売士の皆さん、短い時間の中、いろいろなアイデアが飛び出し個性あふれる『キャッチコピー』の発表会となりました。伊津田塾長の熱い指導もあり『キャッチコピー』の発表会は大いに盛り上がりました。

 

今回の販売士塾では、経験豊富な塾長のお話と実践的なワークを行うことで、早速、明日から役立つ知識を得ることができました。

さあ、皆さんも『キャッチコピー』を考えてみよう!