飲む・食べる・使う 知ってトクする日本酒の意外な素顔(1)

日本盛株式会社 顧問 助野正明

皆さま、こんにちは。1級販売士としてお世話になっております。

検定制度が生まれて3年目の1975年、入社と同時に3級を取得し、その翌年に2級、1級は1990年となりました。

アルコール飲料の一つである日本酒メーカーに勤務して干支が4回まわりました。

その経験を活かして更に日本酒が身近なものになりますように、この度、表題のタイトルにて複数回のコラム掲載をさせて頂くことになりましたのでお付き合いのほどよろしくお願いいたします。

日本酒は「飲む」ものですが、飲む以外の意外な側面もございます。順を追って謎解きをしていきたいと思います。

日本酒は、4大嗜好品「酒・コーヒー・タバコ・茶」のひとつです。嗜好品という文字は「口が老いる日まで好きな品を愉しむ」という意味とされています。

お酒は百薬の長と古来より云われていますが、文字通り末永く愉しみたいものです。その極意もお伝えしていきたいと思います。

先ずは日本酒の歴史からお話致します。

ご存じのように日本酒の原料は「お米」です。水稲農耕が渡来したのは弥生時代後期ですが、この頃すでに日本酒の原型が出来上がっており、正に、日本人の歴史と共に歩んできた飲み物です。

冠婚葬祭など特別な日しか飲めなかった等の生活様式が魏志倭人伝に記載されています。

当時は階級制度が厳しく、最下級の「下戸」と言われる人々は生涯、お酒を飲むことが許されず、このことが転じて「お酒の飲めない人、弱い人を下戸」と言うように現代まで使用され、お酒の歴史の古さが表れた言葉の一つです。

と、盛り上がったところで丁度お時間となりました。次回を乞うご期待。

この調子で何回続くのやら・・・(笑)