年頭所感
理事長 小儀 俊光
新年明けましておめでとうございます。会員の皆様におかれましては心新たに新年をお迎えのことと存じます。大阪販売士協会が発足して2年後の1980年に会報「大阪販売士」が発刊され早や45年、ここに150号を迎えることが出来ました。これもひとえに会員の皆様、とりわけ広報委員会の皆様からの長年にわたるご支援の賜物であり、心より深く感謝申し上げます。
昨年を振り返りますと、能登半島沖地震ではじまった年でありました。被災された皆様に心からお悔やみ申し上げます。また、デジタル化がさらに進展した一年でありました。流通・小売業界においても、セルフレジや無人店舗、自動予測の受発注システムなど、新たなビジネスモデルが次々と誕生いたしました。一方、コロナ終息により、インバウンドを含む観光産業が活況を取り戻したのは、喜ばしいことではありますが、深刻な人手不足に直面しています。
こうした将来を予見しがたい時代においては、変化は変革に向けたチャンスであると前向きにとらえ、新たな商品やサービスの開発に挑戦していくことが重要です。このような変化の激しい時代にあってこそ、「販売のプロフェッショナル」である販売士の役割は益々大きくなっていくものと存じます。販売士も現状に甘んずることなく、常に新たな情報を収集し、自己研鑽に努める必要があると思います。なお、リテールマーケティング(販売士)検定試験は、販売・接客技術をはじめとして、販売促進に向けた企画立案や在庫管理、マーケティング、店舗の管理まで幅広く実践的な知識が身に付きます。ぜひ皆様方の周りの方々に受験をお勧めいただければと存じます。
さて今年は、いよいよ大阪・関西万博イヤーです。入場チケットの販売が既に開始されています。参加国・地域は161か国・地域以上と、一般参加者も含めて世界各国・地域から海外の皆様が訪れるものと期待しています。このインバウンド需要への対応と合わせて、万博のコンセプトである「未来社会の実験場」を目指して、世界各国の方々に未来の流通業界の姿や日本ならではのおもてなしも発信できればと思います。
会員の皆様方におかれましては、販売士の能力を大いに発揮し、各々の企業でのご活躍はもとより、業界や大阪全体の活性化にも寄与いただくことを期待いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
