第1回 『カラー原稿を白黒印刷したら見にくくなっちゃった(色のリテラシー)』

会報誌「大阪販売士」第152号(2026.1.1発刊)より転載
2026/5/20:Web掲載にあたり一部改変
2級販売士、情報処理安全確保支援士(第000594号)
大阪販売士協会 広報委員 山田 雄一
今号からはじまったこの連載記事は、さまざまなリテラシー(特定の分野を適切に活用するための知識・能力)をネタに、日々の販売業務のなかでちょっと役立ちそうな話を提供していきます。
ぜひ、社内のリテラシー向上にお使いください(このページはコピーして利用可です)。
第1回 『カラー原稿を白黒印刷したら見にくくなっちゃった(色のリテラシー)』
カラーで綺麗につくった原稿を、白黒(モノクロ)で印刷すると、色が潰れてしまって見にくくなったり、内容がわからなくなってしまったりした経験、ありませんか?
これは人体の目の特性に起因する現象で、カラーだと赤黄青(※印刷物の場合)ないし赤緑青(※コンピューターなどの画像の場合 ) で表現しているのが、モノクロになると色の持つ明るさだけの情報になるので、色の見分けがつかなくなる事が主な原因です。
単にカラーの印刷物がモノクロになっただけじゃ……と思われる方もおられるかもしれませんが、実はこの問題は色覚や視覚にハンディキャップを抱える人からすると日常的に発生している事で、たとえば男性には5%いる事が知られている、赤色が色弱となる知覚特性を持っている人だと、赤と緑の見分けがつきにくいなどのケースがあるそうです。
これらの問題を解消し、また確かめるためのポイントについては次のものが知られています。
・文字や画像の境界を白(色が黒っぽい場合)ないし黒(色が白っぽい場合)で縁取る
・色の差ではなく、模様やマークを変えて表現し、色に頼らない表現にする
・モノクロで印刷し、白黒印刷でも伝わるようになっているか確かめる
なお今回取り上げた色のリテラシーについては、専門的には「カラーユニバーサルデザイン」と呼ばれる、色のバリアフリーについての知識からエッセンスを抜き出したものです。
実は、東京オリンピックや EXPO 2025 大阪・関西万博などの開催を契機に国内でもカラーユニバーサルデザインガイドが整備されており、例えば東京都福祉局が出している「TOKYO ユニバーサルデザインガイドライン」や、大阪府が出している「色覚障がいのある人に配慮した色使いのガイドライン」ではより専門的な、色のバリアフリーに関する情報を得られますし、公的なガイドラインのため自由に使う事ができます。
掲示物や印刷物に関わる人は、ぜひこれらのガイドラインを活用してみてください。
もしかすると、2.5%売上が上がるかもしれませんよ(^^♪


