「大阪・関西万博 成功へ!!」

~西尾レントオールのハード、ソフト両面の取り組み~

2023年度 第1回講演会報告

開催日:2023年5月25日(木)

テーマ:「大阪・関西万博 成功へ!!」~西尾レントオールのハード、ソフト両面の取り組み~

講 師:西尾レントオール株式会社 

広報宣伝室長 兼 社長付 事業企画担当部長  西垣内 渉 氏

報告者:鴻本 久美

 5月25日に理事・評議委員会(総会)に併せ、第1回講演会が開催されました。

〈はじめに〉

  レポートに際し、まず、博覧会協会から発表されている万博開催に向けての事業のうち、講演内容に関連する事柄について、紹介させていただきます。

大阪・関西万博のテーマは、ご存知のとおり「いのち輝く未来社会のデザイン」です。新しい未来のかたちを参加者や来場者に、体験として提供するショーケース事業には、6つの領域が設定されています。さらに具体的な項目の中には、空飛ぶクルマのプロジェクトや水素発電技術の実証、木材利用拡大の促進などなど、たくさんのプランが挙げられています。

  また、未来社会を共に創り上げていくためのコンセプトとして、「未来社会の実験場:People's Living Lab略してPLL」が掲げられており、“見るだけじゃない、あなたが主人公になる万博がはじまります”のかけ声のもと、多くの人々に向けて参加が呼びかけられています。なかでも、法人・団体が取り組む活動に「共創パートナー」、チームで参加する形態には「共創チャレンジ」があります。

〈西尾レントオール 会社概要〉

 さて、今回ご講演をいただきました西尾レントオール株式会社様は、建設機械レンタル事業を中心に、イベント関連や民生品も含めた「総合レンタル企業」として事業を展開されています。“必要なモノを、必要なお客様に、必要な時にお貸しする”というレンタル事業は、「シェアリング・エコノミー」の時代が到来する今、その役割はさらに大きくなりつつあります。

万博への参画には、いち早くTEAM EXPO 2025プログラム共創パートナーとして名乗りを挙げ、「人と環境に優しい社会の創造」と「“仮設のチカラ”を通じて賑わい創出の基盤を提供」を、未来への宣言として掲げ、ハード、ソフトの両面で様々な発信を続けておられます。

〈両面での取り組み〉

 まずハード面として、木造モジュールの開発についてご紹介をいただきました。木材とオリジナル金物部品を用いた独自技術と構法(ATA-CLTスラー構法)による木造建築とのことです。

大型の木造施設を組み上げることが可能となるこの技術により、このほど咲洲に建設された「咲洲モリーナ」は、面積1356㎡、最高高さ約12mの国内最大級の木造アリーナとのこと。空間に柱がない利点を生かして、スポーツイベントなどが開催されています。また、万博パビリオンでの採用に向けたショールームとしても利用され、万博のSDGsへの取り組みに大きな貢献が期待されています。

  ここで、再度、博覧会協会の事業を解説いたします。

現在進行中のオンラインイベントに「EXPO PLL Talks」があります。企業や大学、それぞれの立場で万博を創り上げていく取り組みが、国内外へ発信されています。

  西尾レントオールのソフト面での取り組みもそのひとつで、「ムックとおしゃべりですぞ~大阪・関西万博とSDGs~」と題して、自社スタジオから月に2回程度、定期的に配信が行われています。

PLL Talksでは、あのガチャピン&ムックのムックが司会を務め、産官学のゲストとともに万博とSDGsについて熱く語るトークを繰り広げています。ぜひ、西尾レントオール公式YouTubeチャンネルをご参照ください。

 また現在、西尾レントオールでは、咲洲に建設されたR&D国際交流センターを拠点に、「研究開発」「スタートアップ支援」「産官学民交流」など、新しいビジネスの構築も図られています。

今回の講演会を通し、大阪・関西万博への関心を高めることができました。大阪商工会議所はじめ各関係団体が開催する万博関連のイベントにも、ぜひ参加してみたいと思います。