果物について(1)

北慶株式会社(果物小売業)

辻 崇之

 皆さん、果物をどれぐらいの頻度で食べていますか?

 平成12年3月に農林水産省などが決定した食生活指針において、必需品に位置付けられたものの、嗜好品としての意識が強く、若年層では特に摂取量が不足しています。

 そこで果物業界などでは、近年の研究により、果物にはガンを始め、様々な生活習慣病の予防効果が高いことが分かっていることもあり、毎日200gの摂取を推進しています。

 200gの目安としてはリンゴ、梨、桃、柿などは1玉、みかん2玉、ぶどう1房などとされています。

 ここ最近は、毎年のように災害があり、高温が続いたり、異常気象が当たり前のようになっているので、果物の生育にも影響があり、年々価格が上がっているものが多く、ますます嗜好品になっている感はあります。

 特に若者は皮をむいたり、切ったりすることが億劫になっているという調査や、独居世帯も増え、1袋、1盛買うとそれをずっと食べないといけないから買わないということもあり、調理の手間がいらず、適量食べられるカットフルーツの市場が広がっています。

 現状あまり果物を摂取していない人は、まずはカットフルーツから入るのもいいですし、店員にお勧めを聞いてそれを買ってみるのも一つです。

 毎日果物を食べて生活習慣病を予防しませんか。